「見えない部分こそ手を抜かない」シンケンの品質管理体制
外壁塗装において最も重要なのは、美しい仕上がりではありません。もちろん見た目も大切ですが、本当に重要なのは「長期間にわたって建物を保護できるかどうか」です。そのためには、徹底した品質管理が欠かせません。今回は、シンケンが実践している品質管理の取り組みについて詳しくご紹介します。
品質管理の基本方針
私たちシンケンの品質管理は、「見えない部分こそ手を抜かない」という方針に基づいています。外壁塗装は完成すると下地処理や中塗りの状況が見えなくなってしまいますが、これらの工程こそが塗装の耐久性を左右する重要な要素です。
品質管理の3つの柱
- 事前の徹底した現地調査と計画
- 各工程での厳格なチェック体制
- 完了後の総合検査と保証
事前調査・計画段階の品質管理
品質の高い施工は、入念な事前調査から始まります。私たちは以下の項目を必ず確認し、記録に残しています。
建物の状況確認 建物の築年数、前回の塗装時期、現在の劣化状況を詳細に調査します。ひび割れ、チョーキング、塗膜の剥がれ、カビ・藻の発生状況など、写真撮影とともに記録し、最適な補修方法を検討します。
使用材料の選定根拠 建物の立地条件、方角、周辺環境を考慮して最適な塗料を選定します。海に近い地域では塩害対策、交通量の多い道路沿いでは排気ガス対策など、環境に応じた材料選択を行います。
工程計画の策定 天候予報を確認しながら、各工程に適切な日数を確保した計画を立てます。急いで工事を進めることは品質低下の原因となるため、十分な乾燥時間を確保することを最優先に考えています。
施工中の品質管理
下地処理工程 外壁塗装で最も重要な工程が下地処理です。この工程の品質が、最終的な仕上がりの90%を決めると言っても過言ではありません。
- 高圧洗浄後の乾燥状況確認（水分計による測定）
- ひび割れ補修材の適切な選択と施工
- 旧塗膜の除去状況確認
- 下地調整材の密着性確認
塗装工程 各塗装工程では、以下の項目を必ずチェックしています。
- 塗料の希釈率確認（メーカー指定の希釈率を厳守）
- 塗布量の測定（規定の塗布量を確実に塗装）
- 乾燥時間の確保（気温・湿度に応じた適切な乾燥時間）
- 塗りムラ・垂れの有無確認
工程間検査 各工程完了時には、現場責任者による検査を実施します。不備が発見された場合は、次の工程に進むことなく、必ず修正を行います。この工程間検査により、問題の早期発見・修正が可能となり、最終的な品質向上につながっています。
使用材料の品質管理
材料の保管管理 塗料は温度変化に敏感な材料です。適切な温度での保管、使用期限の管理、開封後の取り扱いなど、材料の品質を保持するための管理を徹底しています。
材料の混合・希釈管理 塗料の混合比率や希釈率は、メーカーの指定を厳守しています。計量器を使用した正確な計量、十分な攪拌時間の確保など、材料本来の性能を発揮させるための管理を行っています。
品質検査体制
中間検査 下地処理完了時、下塗り完了時、中塗り完了時に、それぞれ検査を実施します。検査項目は工程ごとに定められており、チェックリストに基づいて漏れなく確認を行います。
最終検査 全工程完了後には、お客様立会いのもとで最終検査を実施します。仕上がりの確認はもちろん、周辺の清掃状況、養生の撤去状況なども含めて総合的に検査を行います。
第三者検査の導入 重要な物件については、外部の検査機関による第三者検査も実施しています。客観的な視点からの品質評価により、より高い品質保証を実現しています。
デジタル技術を活用した品質管理
施工記録のデジタル化 各工程の写真撮影、気象条件の記録、使用材料の記録など、すべての施工データをデジタル化して保存しています。これにより、後日の問い合わせにも迅速に対応でき、アフターサービスの品質向上にもつながっています。
品質管理アプリの活用 現場でのチェック項目をアプリ化し、確認漏れを防止しています。また、リアルタイムで本社との情報共有が可能となり、迅速な品質判断が可能となっています。
継続的な品質向上への取り組み
私たちの品質管理は、完成して終わりではありません。定期的な品質会議の開催、お客様からのフィードバックの収集・分析、新しい技術や材料の研究など、継続的な改善活動を行っています。
また、職人の技術向上のための研修も定期的に実施し、品質管理に対する意識の向上を図っています。品質は一人ひとりの意識の積み重ねによって実現されるものだからです。
シンケンの品質管理は、お客様に長期間安心してお住まいいただくための、私たちの責任と誇りの表れです。
